はじめに
この記事の続きです。
受付との攻防
受付に、電話で連絡した者だと告げると、「保険証を」、「無ければ身分証明書を提示してください」と言われました。しかしランニング中だった私は、「今、身分を示すものを持ち合わせていません」と答えるしかありませんでした。
後から提示するのではダメなのかと思いつつ、受付書類を書きながら私のパートナーが到着するのを待つことにしました。これまでのやり取りの中で、私のマイナンバーカードを持って来るように頼んでおいたのでした。
医師風の人現る
病院には私という患者が来る話は通っているらしく、医師風の人がロビーに来て、容態を尋ねました。 私はようやく受け入れてくれる人が現れて、安堵しました。しかしこの人は、看護師であると名乗り、医師に伝えるべきことを聞き取りに来たのでした。
看護師の男性と話している間に私のパートナーが到着し、受付もできるようになりました。
医師現る
ついに、整形外科の当直医の医師が登場しました。ロビーに現れた医師は若く見え、私は藤井聡太七冠に似てるな、と思いました。
医師、システムに困惑する
診察室に入ると、先生は「ちょっと待ってくださいねー」とパソコンをポチポチとクリックします。
「この病院に来たばかりでまだ分からなくて、ちょっと待ってくださいねー」。医師はシステムの使い方に不慣れな様子。
診察
診察してもらった結果、鎖骨が骨折している可能性を指摘されました。確かめるためにレントゲンとCTスキャンを撮ります。
医師、システムに弾かれる
医師がレントゲンとCTスキャンの検査予約をシステムに入力しようとしますが、確定ボタンが押せず、オーダーできないようでした。
「ちょっと待ってくださいねー」
「ちょっと教えてくださいと」奥に引っ込んで、医師は女性看護師に尋ねました。看護師は「内線〇〇番に掛けてください」と、けんもほろろに答えました。
内線〇〇番に掛けると、おそらくレントゲン技師側の声が、電話口から聞こえてきました。
「そこの『緊急』を選んでから…」
私もそれに釣られて、画面のココじゃないかって場所を指差して、医師に伝えます。
ようやく、レントゲンとCTスキャンの予約登録ができました!
しかし、「右鎖骨と左鎖骨間違えちゃった」と医師。
最終的に「そっちで変更してもらえますか?」、「了解」と、レントゲン技師との間で話が着いたようでした。
確定診断と処置
レントゲン、CTスキャンを一通り済ませたあと、診断結果を聞きました。
診断は、鎖骨の首から遠い端が折れている「鎖骨遠位端骨折」ということでした。
手術が必要になるが、救急病院は予約がいっぱいなので、提携先病院に案内するが良いか?という話でした。
承知して紹介状を書いてもらい、レントゲン等の結果のCD-Rを、もらいます。
この日は三角巾で腕を吊る処置と、痛み止めが処方されただけでした。
この時の心境
まだ何も解決しておらず、治療の端緒についたに過ぎないのですが、この日はある程度、狭き門を開き必要な結果を得ることに成功した気がしました。
自分としては、ベストを尽くして難局を乗り切ろうとした。そして、ある程度乗り切ったのではないかと思いました。
続く