はじめに
まるで“いけない話ができるChatGPT” ローカルAI「Command R+」の爆発的な可能性 という記事を読んで、自分のPCでもローカルAI「Command R+」を動作させられないか、興味を持ちました。以下では、その導入方法と必要なハードウェアについて調査した結果をまとめています。
Command R+のシステム要件
プロンプト
PCローカル環境に、Command R+を導入する方法を知りたいです。まず、私のPCでCommand R+が動作する性能があるかどうか、確認する方法を教えてください。
回答
Command R+を動作させるためには、以下のシステム要件が必要です³⁴:
- GPUメモリ:64GB以上
- システムの空きメモリ:64GB以上
- ディスクの空き容量:約64GB(モデルファイルのサイズによる)
これらの要件を満たしているかどうかを確認するには、以下の手順を実行します:
- GPUメモリ:NVIDIAの場合、
nvidia-smi
コマンドを使用してGPUのメモリを確認できます。- システムの空きメモリ:
free -h
コマンドを使用してシステムの空きメモリを確認できます。- ディスクの空き容量:
df -h
コマンドを使用してディスクの空き容量を確認できます。これらの要件を満たしている場合、Command R+をインストールすることができます。インストール方法は以下の通りです¹:
# transformersをインストール pip install 'git+https://github.com/huggingface/transformers.git' # Command R+をダウンロード from transformers import AutoTokenizer, AutoModelForCausalLM model_id = "CohereForAI/c4ai-command-r-plus" tokenizer = AutoTokenizer.from_pretrained(model_id) model = AutoModelForCausalLM.from_pretrained(model_id)
これで、Command R+がローカル環境で使用できるようになります。ただし、このモデルは非常に大きいため、上記のシステム要件を満たしていることを確認してください。また、このモデルは非常に高度な機能を持っており、多くのリソースを消費しますので、適切なハードウェアと十分な冷却設備を持つことを確認してください。¹。
ソース: Bing との会話 2024/5/14 (1) Cohere For AI Command R+について #LLM - Qiita. https://qiita.com/tadokuno/items/2acc355a26007bc41042. (2) Cohere Command R+ 4bit modelをローカル環境で動作させてみた. https://qiita.com/hisashi-ito/items/9a056674dea42a19b0d2. (3) CohereForAI/c4ai-command-r-plus · Hugging Face. https://huggingface.co/CohereForAI/c4ai-command-r-plus. (4) Command R+. https://docs.cohere.com/docs/command-r-plus. (5) RとRcmder(R コマンダー)の導入方法(Windows版 .... https://yoshihiko-nakata.com/r/2022/10/21/1313. (6) MLX で Command R+ を試す|npaka - note(ノート). https://note.com/npaka/n/n9635d55773ef. (7) undefined. https://github.com/huggingface/transformers.git.
Command R+の導入に必要な費用
プロンプト
私のPCのメモリサイズは、16GBでした。GPUメモリは8GBでした。Command R+を動作させるために、追加で必要となるハードウェアの総額を概算してください。
回答
Command R+を動作させるためには、64GBのシステムメモリと64GBのGPUメモリが必要です。現在のシステムメモリが16GB、GPUメモリが8GBであるため、それぞれ48GBと56GBの追加メモリが必要となります。
以下は、それぞれのメモリの概算価格です:
- システムメモリ:64GBのDDR4メモリの価格は約¥25,959⁴です。しかし、既存の16GBを使用できる場合、追加で必要な48GBのメモリは、3つの16GBメモリモジュールで構成できます。その場合、概算価格は3 * ¥25,959 = ¥77,877となります。
- GPUメモリ:64GBのGPUメモリを持つグラフィックカードの価格は約¥566,800¹です。しかし、既存の8GBを使用できる場合、追加で必要な56GBのGPUメモリを持つグラフィックカードは、市場にはほとんど存在しないため、新たに64GBのGPUメモリを持つグラフィックカードを購入する必要があります。
したがって、Command R+を動作させるためには、追加で約¥644,677(¥77,877 + ¥566,800)のハードウェアが必要となります。ただし、これらの価格は参考のためであり、実際の価格は販売店や地域により異なる可能性があります。また、PCのマザーボードが追加のメモリとグラフィックカードをサポートしているかどうかも確認する必要があります。¹⁴。
ソース: Bing との会話 2024/5/14 (1) 価格.com - メモリー 比較 2024年人気売れ筋ランキング. https://kakaku.com/pc/pc-memory/itemlist.aspx?pdf_Spec301=64-. (2) 価格.com - メモリ容量:64GB~のゲーミングPC 比較 2024年 .... https://kakaku.com/pc/gaming-pc/itemlist.aspx?pdf_Spec315=64-. (3) 価格.com - メモリ容量(1枚あたり):64GBのメモリー 比較 2024年 .... https://kakaku.com/pc/pc-memory/itemlist.aspx?pdf_Spec301=64. (4) 価格.com - メモリ容量:64GB~のデスクトップパソコン 比較 2024 .... https://kakaku.com/pc/desktop-pc/itemlist.aspx?pdf_Spec315=64-. (5) Amazon.co.jp: 64GB - PC用メモリ / PCパーツ: パソコン・周辺機器. https://www.amazon.co.jp/PC%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2%E3%83%AA-64GB-PC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%84/s?rh=n%3A2151941051%2Cp_n_feature_four_browse-bin%3A2225480051. (6) 64gb - USBメモリーの通販・価格比較 - 価格.com. https://kakaku.com/search_results/64gb/?category=0001_0048.
回答内容の精査
Copilotの回答には怪しい部分があるようです。確認してみます。
システムメモリ
64GBのDDR4メモリの価格は約¥25,959です。
この情報は正しいようです。価格.comで、64GBのDDR4メモリの最安値が約¥25,959とのことです。
しかし、既存の16GBを使用できる場合、追加で必要な48GBのメモリは、3つの16GBメモリモジュールで構成できます。その場合、概算価格は3 * ¥25,959 = ¥77,877となります。
この部分は、完全に間違っています。この価格だと、64GB * 3 = 192GBということになってしまいます。
64GBのシステムメモリは、「買えば何とかなる」ということが分かりました。
GPUメモリ
リンク先を見ると、「メモリ64GBのゲーミングPC」とあります。この情報も間違っている可能性が高いです。
詳しく見てみると、最も高い「メモリ64GBのゲーミングPC」でも、搭載されているGPUメモリは24GBでした。 この情報は参考になりませんね。
3枚のグラフィックカードで代替できないか?
プロンプト
64GBのGPUメモリを持つグラフィックカードが販売されていないようなのですが、24GBのGPUメモリを持つグラフィックカードを3枚購入すれば、Command R+を動作させることができますか?
回答
一般的に、複数のグラフィックカードのメモリを合計して使用することはできません。各グラフィックカードは独立して動作し、それぞれのメモリは個別に管理されます。したがって、24GBのGPUメモリを持つグラフィックカードを3枚使用しても、それぞれのカードは24GBのメモリしか利用できません。
Command R+のような大規模なAIモデルは、一つのモデルが一つのGPUで動作するように設計されています。そのため、64GBのGPUメモリを必要とする場合、その全てが一つのGPUに存在する必要があります。
したがって、残念ながら24GBのGPUメモリを持つグラフィックカードを3枚使用してCommand R+を動作させることはできません。64GBのGPUメモリを持つグラフィックカードが必要となります。。
自力で64GBのGPUメモリを持つグラフィックカードを調べる
価格.comで絞込検索をかけたところ、24GB以上のグラフィックカードが販売されていることが分かりました。
大体の価格が判明しました。以下の通りです。
製品名 | NVIDIA H100 NVL 94GB [PCIExp 94GB] | NVIDIA H100 PCIE w/NVIDIA AI Enterprise 900-21010-0000-000 [PCIExp 80GB] | NVIDIA H100 NVH100-80G [PCIExp 80GB] | NVIDIA A40 NVA40-48G [PCIExp 48GB] |
---|---|---|---|---|
最安価格 | ¥5,700,000 | ¥5,687,500 | ¥5,550,000 | ¥3,225,000 |
この表は、価格.comで製品比較の表を出し、Excelに貼り付けたうえで不要な箇所を削除し、それをメモ帳にコピーし、最後にCopilotで「以下のタブ区切りの文章を、markdownの表形式に変換してください。」として、作成したものです。
なんと、300万~500万円以上かかることが分かりました!無理だ!
まとめ
- Copilotが価格.comを調べてくれるのはありがたいですが、かなり間違った情報であるため、自分で調べたほうが早いです。
- まるで“いけない話ができるChatGPT” ローカルAI「Command R+」は魅力的ですが、実現するには車1台分くらいのお金がかかることが分かりました。
- NVIDIAのSLI(Scalable Link Interface)技術を使用して、複数のグラフィックカードを1枚のように使うことで、64GBのGPUメモリを用意できないのかな?と思いました。
- この件はもう少し調べたいと思います。